常念岳登山 前篇
2011年 07月 23日安曇野の我が家から真正面に見える常念岳(2,857m)に、
一度は登ってみたい、とず~と思っていました。
北アルプスは、10年ほど前に白馬岳、槍ヶ岳、鷲羽岳に登ったことはありましたが、
安曇野から見える北アルプスは行ったことがありませんでした。
そしてその後、体調を崩してしまったこともあり、
それ以後、登山は諦め、山からは遠ざかっていたのですが、
7年前にマクロビオティックに出会い、
食生活を改めることで、徐々に健康を回復し、
低山ウォークから慣らして、これなら多分大丈夫と思えるようになった今年、
長年の夢の夢だった北アルプスに再挑戦することにしたのでした!^^v
常念岳登山の表玄関とも言える一ノ沢から常念小屋(2,460m)まで歩いて5.7km、標高差1,200m。
更に常念小屋から常念岳山頂まで400m近く登らなくてはなりません。
いつの日かこの先に歩いて行けたらと憧れの気持ちで眺めていた登山口を
今日は、10kg近い荷物を背負って、今年新調した登山靴を履いて通過しました。
しばらく行くと、山の神社があり、山の神とされていたのは、
大きなトチノキの古木でした。
登山の安全と無事の登頂を祈願します。
登山道は、一ノ沢に沿って登っていくように作られているので、
水場が多いことと、夏場は涼しいということで、
比較的登りやすいコースになっているようです。
紀伊半島に大雨を降らせた台風6号が通り過ぎたばかりなので、
沢は、みな水量が多く、登山道も一部、川と化していました^^;
夏山も始まったばかりなので、登山道には多くの高山植物が咲いていました^^
センジュガンピ
コバノイチヤクソウ
ゴゼンタチバナ
葉緑素のない植物、ギンリョウソウ、別名、ユウレイタケ^^;
(確かに、そんな印象の植物ですね^^;)
ミヤマカラマツ
ヤマハハコ
ミヤマアキノキリンソウ
オオバミゾホオズキ
ニッコウキスゲ
八方尾根にも咲いていた食虫植物のムシトリスミレ
一ノ沢に沿って歩き、標高差700mほど登りましたが、その一ノ沢ともお別れです。
ここから、いよいよ常念岳登山の一番の難所(?)胸突八丁という名の急勾配が始まります^^;
標高差400mほどを一気に登っていきます。
あっと言う間に、眼下に一ノ沢を見下ろす位置にまで登りました。
登山道は、どこもよく整備されていますが、ここからは狭い道が続き、
滑落事故も多発している箇所なので、細心の注意を払いながら歩きます。
道が細いので、すれ違うのは大変です。
運良く、下山者がほとんどいなかったので、恐い思いをしないで済みました^^;
いろとりどりの高山植物が咲いていて、さながらお花畑のようでした^^
白い花は、アマニュウ、ピンク色の花は、シモツケソウ
クルマユリ
カエデの花も色付いていました。
シロバナニガナ
タカネニガナ
アブラツツジ?
(ドウダンツツジの仲間のようですが、よく分かりません^^;)
所々に、雪渓も残っていて、ここまで来ると、随分と登ったという感じです。
周りはガスっていて、霧でほとんど視界はありません^^;
山頂からの眺めを期待して登ってきたのですが、何も見えなさそうですーー;
台風一過を期待してこの日に登ることにしたのですが、期待外れだったようで、
ガッカリしながら登っていくと、常念小屋まであともう少しという所で、
にわかに辺りが明るくなって、急に視界が開けました!
見ると、目の前に常念岳山頂がそびえていました!
白い雲海が眼下に見え、どうやら今までこの雲の中を歩いていたようです^^;
2,500mより上空はこの通り、晴れて青空が広がっていました^^v
初めて間近で見る(当たり前ですが・・^^;)常念岳の山頂
完全に森林限界を過ぎていてるので、ハイマツ以外の草木はほとんど生えていなく、
常念小屋のある常念乗越より上部の山頂付近は石と岩で覆われています。
途中、何度も休憩して、やっと、何とか、常念小屋まで辿り着くことが出来ました!^^;
この日は、ここまでで丁度エネルギー切れになってしまったので、
このまま常念小屋に泊まり、山頂は明朝アタックすることにしました^^;
(長くなったので^^;明日に続きます)